函館文化会では、文化振興事業の一環として函館市中央図書館との共催で毎年「函館文化会講演会」を開催しているが、今年は10月12日(土)中央図書館視聴覚ホールを会場に開催し、ホールをほぼ埋める130名を超える多くの会員や市民の皆さんの参加をいただき盛況のうちに終了いたしました。
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   講演会は、今年はペリー提督が箱館に来航した安政元年(1854)から170周年という節目にあたることを記念しての企画で、講師に箱館英学研究家で函館国際俳句会会長の井上能孝氏を迎え、当時に思いを馳せながら「ペリー提督が箱館に残したもの」、また、逆説的に「もし箱館に黒船が来なかったら」を解説していただきました。
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講演の中で、ペリー提督は米国捕鯨船の補給地として松前港や江差港の開港を徳川幕府に対し要求してきたが叶わず、幕府もペリーの粘り強い要求に「それならば箱館なら仕方がない」と当時人口9千人余りの寒村だった箱館の開港を認めたと述べ、また、俳人でもある井上講師から来航時のペリー提督にまつわるエピソードなどを俳句にして披露されたほか、クエスチョン形式で「ペリーが何故箱館にやって来たのか?」、「弥生坂から箱館港を一望してペリーは何とつぶやいたか?」、「ペリーが青空マーケットで箱館土産として買ったものは?」などと興味あるエピソードも話され、聴講された皆さんは大変興味深く聞き入っていた。
            
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   そして最後のクエスチョン「もし箱館に黒船が来なかったら?」の答えとすれば、今の函館の異国情緒豊かな町並みはおろか「あれもない、これもない、何もない」のナイナイ尽くしの街になっていただろうし、黒船を率いてやってきたペリー提督は、箱館に西洋文化育む素晴らしいものを置いていったと井上講師は結論付けた。