函館文化会では、受け継がれてきた「郷土の歴史・文化」を後世に継承することを目的として年2回「市民公開講座」を開催しています。 

 第10回の講座は、は3月17日()、函館市消防本部講堂を会場に「大火に学ぶ函館の街づくり」をテーマに()建築企画山内事務所代表取締役山内一男氏と函館市消防本部予防課長花巻英典氏のお二人をお招きし、山内氏は「函館の街並みと景観と大火~まちや建物に残したもの~」、花巻氏は「~街の安全・安心を守るために~」と題して開催いたしました。
         IMG_1050(2)
 山内氏は、函館の建物()のルーツは北海道の開拓と関係があること、また、火災が多く大切なものを収蔵するための蔵造りに工夫をしており函館に似ているウラジオストクの街を訪れた函館の財界人の進言などにより、現在の街区の骨格となる都市形成が行われていること、さらに、街並み景観と大火の関係では、昭和9年の大火は市街地の三分の二を焼失させたが、この後昭和の函館復興計画が作られ、デパートや商店街が建ち始め、昭和時代初期の貴重な街並みを形成していったことを解説された。

 IMG_9804 IMG_9836 
 また、花巻氏は、函館の大火史から始め、昭和9年3月日に発生した大火では、死者の死亡原因に溺死が一番で、次に焼死、凍死、窒息死と続き、大火になった主な原因や大火から得た教訓、さらに大火の反省から消火栓を地上式消火栓としたことや防火用水道の整備を始めたことが話され、消火栓の形や大きさは函館独自のもので栓体が黄色で目立つ特徴があると解説された。      
IMG_1065 (2) IMG_1089 (2)
講座修了後、普段見ることが出来ない消防施設や近代装備を備えた消防車両、1階ホールに展示されている昭和9年の大火にも活躍した日本国内に現存する消防ポンプ自動車で最も古く「アーレンスフォックス号」などの解説を聴きながら案内していただきました。

なお、今回の講座概要は会報「巴響」第85号に掲載しています。